SSブログ

11月2日(金)

今日の舞台:G-up

恵比寿へ
ハラホロシャングリラの先輩役者山本さんの舞台を観に行きました。
演出は、個人的にもハラホロとしても何かとお世話になっている演出家・板垣恭一さん。
劇場は「劇場」ではなく真っ白なアトリエスペース。
おいてあるのはシンプルな家具が3つ4つのみ。
                 
すごかったです
とてもすばらしかったのです。
  

お芝居の内容というよりも、役者さん同士のセッションが。
                          
男性8人のみの今回のお芝居の舞台は第二次世界大戦後2年半が過ぎた日本。
元軍医達をめぐるフィクションです。
演出家の板垣さんは、人間の中には悪魔と天使がいて、その悪魔の方が出てくる話、とコメントしていました。
なるほど。でも悪魔だとは思いませんでしたよ◎

正しいか正しくないかといえば確実に間違っている行動です。正気ではありえません。
でも誤解を恐れずにいえば、とても人間らしいと思ったのです。
私達はほんとうに愚かな動物だと。
戦争は、人を壊すのです。 人間の真ん中を。
でも戦争をするのも人間なのです。

そう感じたのはストーリーから、というよりも、役者さんがものすごかったからだとおもいます。
ジャズでいうとものすごいセッション。
台詞が投げるボールなら、直球だろうがカーブだろうがまっすぐ相手の心臓へ。
中身がしっかり入っているから、胸をつかまれるような事実を話されても、
耳をふさがずそこに至った真意を知りたくなる。

名前を挙げると全員になってしまうのですが、
劇団キャラメルBOXの大内さんには特に釘付けでした

どんなにすてきな舞台でも、その世界に入り込むのにある程度は時間がかかるものです。
本でもそうじゃないですか?最初の数ページはさぐりさぐり。
ところが今回は一瞬で連れて行かれました。

大内さん、空気を自分の味方につけるのが上手すぎます。
上手いという言葉も失礼なくらい。とても勉強させていただきました。

終演後、一緒に行ったハラホロ先輩女優美智代さんと、舞台を終えたばかりの山本さんと
ハワイアンダイニングで舞台の話をすることに。  
                               
聞けば諸事情により2週間前に演目が変わったにも拘らず、
達者すぎる役者さんたちによるものすごい稽古が行われていたのだとか。
毎回終るとぐったりだという山本さん。
でもそのぐったりはうらやましいです。
本当に大変なのだと思うのですが、うらやましいです◎

「気持ちがピリッとした」と美智代さん。
同感です。台本が読みたくて仕方がなくなりました。
読む台本があってよかった        えつ
***************************************************************
日曜日まで上演しています。 御興味のある方はぜひ!
http://www.g-up.info/


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:演劇

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。